藤平 安男
Yasuo Fujihira
「ソリューション」という言葉が日常的に使われるようになってから、どれくらいの月日が経つでしょうか。 アップル社が「マッキントッシュ・プラス」というパソコンを(当時大学卒業したての私にとっては目玉が飛び出るような価格で)販売していた頃は聞き覚えがありませんでしたが、いわゆるITバブルの崩壊後、ダウンサイジングという言葉が何かしらのお題目としてもてはやされた頃は既に「ソリューション」は市場に於ける市民権を得ていたように思います。

では、「ソリューション」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。
一般的には、「ソリューション」とは「解決すること」であり、「ITソリューション」とは「IT(システム)で(何かしらの課題を)解決すること」であるという意味合いで使われているように見受けられます。

今や、その「IT」無しでは、私たちはこなすべきアクティビティの多くをこなせなくなっていると言っても過言ではありません。それほどまでに「IT」は私たちの生活に普及・浸透していますし、私たちの抱える多くの課題がその『恩恵』で「解決」されているのだろうと思います。

しかし、まだまだ足りてはいない、言い換えれば「もっと役に立たなければならない分野が手付かずで、そこにあるニーズが放置されている」という印象を否めないでいるのは私だけではない筈です。
聡明博識な先達、その道の賢者からの批判やお叱りを恐れず、言葉を選ばない物言いが許されるならば、「ここができないならITはまだまだ事務処理のシステム化レベルで足踏みしている!」と言わざるを得ない業務分野がまだまだ「仰山ある」のではないでしょうか。

その業務分野は、ひとつには「①その専門性の高さ故に市場のニーズを満たせる程のスキルの保有者が足りておらず、②その分野の学術的研究が未だ成熟していない(よって、ベストプラクティスが頻繁にリバイスされる)故に情報システム化に馴染まないソリューションサービスの分野」と定義できるように思います。
(ニッチな業務分野には違いないようです。)

この①と②を「解決すべき課題」と捉えるなら、その「ソリューション」は次のふたつのメソッドで可能になるのではないかと私たちは考えます。

1. 保有者が少ない当該スキルを構成する「課題解決のアルゴリズム」を情報システムに内包し、情報サービスとしてエンドの受益者に広く提供し、併せて(そのスキル保有の期待可能性の高い)「潜在的スキル保有者」に当該アルゴリズムを水平展開する。

2. 課題解決を担うシステムロジックの更新を頻繁に行うこととコスト(ヒト・カネ・モノの消費)やリバイスリスク(改修による論理的不整合発生の危険)の膨張が正比例しない仕組みを作る。

とは言え、このふたつのメソッドは声高に大仰に語る程のものではなく、「誰もが思いつく当たり前の解」に違いありません。
ですが、否、だからこそ「そんなことひとつできないで、何が情報技術だ?」と大見栄切りたいところではあります。
しかし、(と更に否定は続きますが)この「誰もが思いつく当たり前」を実現することが大抵の場合”厄介”と相場が決まっているのも世の常。

「だからこそ、ITは面白くてやめられない。」

そんなふうに一声あげて「道」、否、「途」を探して歩き出してしまう”けったい”な者共が、気がついたら同じ価値観を「shared value」にして集まってしまった会社。
それが弊社、株式会社アイキューブドです。
「Intelligence・智」の「Integration・統合」で「Innovation・革新」を、という命名もここに由来しています。(「i x i x i」:「i」の三乗:「i cubed」)

私たちは、先ず上記②の課題を解決する「仕組み」を開発しました。「VL-DLM」(PAT.P.)と名付けられたこの技術は、課題②の直接的なソリューションでありながら、課題①の解決も支える、まさしく革新的な技術と確信します。

私たちは、この技術をコアに据えたソリューションサービスを2017年春を目処に皆様にご覧いただく予定でおります。

私たち日本国民は、今世紀の間、二つの未曾有の危機を乗り越えなければなりません。
2025年問題、2040年問題で語られる二つのピーク(「デュオピークス」)がそれです。
この二つの山を乗り越えるために「IT」がどれほどの役割を担えるか、それは未知数としか言えませんが、「情報所有者のための、情報受益者のための情報システム」というスキームを支える「ITによる革新」無くしてこれらの山は越えられないであろうと悲劇的にも確信できます。

「重複医療の解消」、「地域医療連携の実現」、「ヘルスケアの個別最適化」

デュオピークスという大きな課題解決の「キーファクター」として挙げられるこれらは、決して「IT」だけで実現できるものではありません。
(そこでは「既得権益を有する専門領域に属するスペシャリストのマインドの変革」が何よりも必要なこと、言うに及ばずです。)
しかし、「IT」が辿るべき途を進むならば、推進剤程度の役割以上は確実に担えるに違いありません。
私たちは、社名の由来に恥じぬよう、全社一丸となって「為すべきこと」を為していきたいと思います。

We do what we must because we can.

ご期待、お寄せ頂ければ幸いです。

略歴
東京生まれ(千代田区は九段の生まれ育ちの四代目江戸っ子)
早稲田大学法学部卒業 (早稲田大学校友会・港稲門会 所属)
元祖実戦空手道を40年歩む。他武道は、合気道、柔術、少林寺拳法、弓道、剣道。

ビジネスプランニング/ディレクション、プロジェクト/ポートフォリオマネジメントを専門とし、システム開発、情報サービス、アーケードゲーム開発、ソフトウェア開発、広告プランニング、大手食品小売、不動産販売/賃貸などの業界で数十社の経営ボードとして、法務/起業/再生/MBO/新規事業立ち上げを果たす。
アルゴリズム/データモデル/ビジネスモデルの特許発明ならびに独自発明IT特許技術のシステム化および事業化多数。
2016年、桝田と出会い、「年貢の納め時」と観念して株式会社アイキューブドを設立する。